くるり / 言葉にならない、笑顔をみせてくれよ

言葉にならない、笑顔をみせてくれよ(初回限定盤)(DVD付)
 最近のアルバムは熱心に聴かなくなってしまいましたが、今回のアルバムは久しぶりにけっこう好きかもしれませんね。肩の力が抜けて等身大の音楽を鳴らせてる気がします。シングルの「魔法のじゅうたん」を筆頭にシンプルでメロディのいい曲が多い印象で、バンドとしての立ち位置というか、今の状態での曲作りが安定してきたんでしょうかね。他には「犬とベイビー」、「石、転がっといたらええやん」あたりが好き。ユーミンと共作した「シャツを洗えば」も初めてきちんと聴いたんですが、イントロが「Parklife」と同じでビックリしました。もう、そこらじゅうで書かれてるようですけどね。いい歌なんで気にしませんが。


NO AGE / Everything In Between

EVERYTHING IN BETWEEN (IMPORT)
 最近発売されたNO AGEの新作が何故かツタヤに置いてたんで借りてきました。大ブレイク作となった前作は聴けてないんですが、この前借りた「WEIRD RIPPERS」と比べると、ずいぶんメロディがポップになったなーという印象です。けど、演奏的にはパンクと呼べるほどエッジが立ってて相変わらずノイジーだし、そのバランス感が何とも言えずいい感じですね。中盤から後半にはもろにシューゲイザー的な曲もあって、曲作りに幅が広がった印象もあります。USインディ全盛の今、もっとも聴かれるべきアルバムなんでしょうかね。パンキッシュな演奏と甘美なメロディが絶妙に組み合わさった名盤。


JULIAN CASABLANCAS / Phrazes for the Young

Phrazes for the Young
 ストロークスのボーカリスト、ジュリアンが1年くらい前に出したソロアルバムです。聴いてすぐに思ったのは、ストロークスのアルバムが1stのシンプルなロックンロールから2nd、3rdへとどんどん複雑になっていったのは彼の意向が強かったんだなと思いました。シンセを多様してるので若干バンドとは印象が違いますが、メロディ自体はストロークスそのものだし、やっぱり3rdに近い雰囲気がありますね。で、これまたどの曲もいいんですよね。8曲とコンパクトなのもいいし、これはいいアルバムですよ。そうなるとバンドの新作も聴きたくなるところですが、調べると年明けにも出るようです。これは期待しちゃいますね。


THE XX / THE XX

XX (Dig)
 昨年の音楽誌で軒並み高評価だったTHE XXを借りてきました。新人バンド(しかも平均年齢20歳とのこと)の作品にしてはすごい雰囲気を持ったアルバムだと思います。音数が極端に少なく、ミニマルでシンプルな作りで最近の他のUKバンドとは明らかに一線を画した印象がありますね。DEERHUNTERのようなシューゲイザーぽいバンドが出てきたかと思えば、次はニューウェーブど真ん中のようなこういうバンドが出てくるってのも時代が一回りしたってことなんでしょうかね。そんなことは置いといて、すごい面白いアルバムだと思います。メランコリックでストイックでスタイリッシュな感じですかね。一聴の価値アリです。


ボーイズ・オン・ザ・ラン

ボーイズ・オン・ザ・ラン [DVD]
 この映画は面白かったすね。銀杏ボーイズの峯田演じるダメ男がぶっ飛んでて良かったです。まぁ、いろいろとエロいことを妄想するのは男の本性なんですよね。モテない男たちには共感できるシーンがいろいろあるんじゃないでしょうか。ただ、『タクシー・ドライバー』を真似てモヒカンにするあたりは見てて楽しくなりましたが、DVDのパッケージがモヒカンだし、これはパッケージにのせてないほうがビックリできて良かった気がしますね。

ソラニン

ソラニン スタンダード・エディション [DVD]
 大人気漫画が原作の話題作とのことです。ストーリー的にはよくあるような作品で、あんまり抑揚がなくてそれほど面白いと思わなかったんですが、完全に宮崎あおいの可愛さで成り立ってるなーと思いました。宮崎あおいはやっぱりいいですね。それと、アジカンが作った曲もいいんで、最後の演奏シーンではジワリときてしまいましたね。宮崎あおいボーカルのCDが欲しくなったんですけど、探しても見当たりませんねー。アジカン版もいいんですが。