フジロック2011レポ その4

 それでは最終日。この日もバスで田代へ行って温泉。この日は畳のところでかなりゆっくりとしました。ここはほんとに快適ですね。
 この日は遅めの会場入りをして、まずはヘブンのGOMA&THE JUNGLE RHYTHM SECTIONを途中から。リーダーのGOMA氏が交通事故に遭って記憶の多くを失い、今回のフジが復帰のステージとなったようです。観客の温かい声援に感極まり、嗚咽しながら感謝を述べたMCは、今年のフジを通して1番感動的でした。思い出しても泣きそうになるくらいで、素晴らしい光景でしたね。
 その後はホワイトへと移動してBRITISH SEA POWER。いきなりの「Remember Me」でテンションが上がると、その後もベスト的な選曲で良かったですね。「No Lucifer」では「Easy! Easy!」ってコーラスを「Fuji! Fuji!」と歌ってくれたり、ラストの「Carrion」ではスピーカーによじ登ったり、相変わらずエンターテイナーでしたね。彼らのライブはギターリフが無性にかっこよく聞こえるのも印象的で、アンセムチックな「Waving Flags」とかもすごい良かったすね。大満足です。
 終わると、ところ天国でハイジカレーを食って、またホワイトへと戻ってきてNO AGEです。思った以上にパンク精神が満載で、ストイックなライブだったと思います。BLACK FLAGの「Six Pack」のカバーまで披露してくれて、これはもうハードコアパンクと呼んでもいいんじゃないでしょうかね。ノイズがかっこいい「Fever Dreaming」とか、ラストに演った「Everybody's Down」が印象的でした。
 終わるとヘブンへ移動してTINARIWENを座って観賞。思ったよりもゆるくて、踊れるっていうよりは、聴いてて心地よい感じのライブでしたね。その後再びホワイトへと移動してeastern youthを数曲。久しぶりに見た吉野はますますおっさん化してて、さらにエモっぽくなった気がしました。彼のことは、侍と呼んでもいいですね。
 途中で抜けてヘブンへと向かいました。さぁ、楽しみにしてたCORNERSHOPですよ。極端にMCが少なかったですけど、ライブ自体は最高でした。事前予習で大好きになった『Judy Suck〜』からたくさん曲をしてくれたし、大ヒット曲「Brimful Of Asha」も大盛り上がりでした。「Sleep On The Left Side」とか「Mighty Quinn」もすげー良かったです。ラストにインドテイスト満載の曲を延々とジャムったのもかっこ良かったし、さらにさらに最後でビッグサプライズ。演奏終了後にドラムの人が投げたドラムスティックをゲットしました。大喜び。
 ということで大満足の中、終わるとホワイトへと移動して斉藤和義を見ました。「幸福な朝食 退屈な夕食」が聴けて良かったなと思ってたら、その次に「ずっと好きだった」を演って、その次に反原発の替え歌ソング「ずっとウソだった」を続けて演奏しました。観客もすごい盛り上がってましたね。ラストには「歌うたいのバラッド」も聴けたので満足です。やっぱりいい歌です。
 その後はグリーンへと戻ってきてYELLOW MAGIC ORCHESTRAをオアシス近くの芝生で寝転がって。この時はグリーンステージがすごい混んでましたね。あまり熱心に聴いたことはないんですが、「Rydeen」くらいはテンションが上がるかなと思ってたら、すごい現代風と言うか、ソフトにアレンジしてて正直拍子抜けでした。もっと「パッパッパー」って煽るくらいの勢いでやってほしかったところです。
 若干テンションが落ちそうなところでしたが、次のレッドで見たATARI TEENAGE RIOTが全てを吹き飛ばしてくれましたよ。せっかくなんで前の方で見ようと思って前方にいたら、とにかくすごいモッシュで、これはほんとにヤバかったですね。まさしくライオットでカオス。すげー疲れましたが、すげーテンションが上がりました。アレックが「日本に行くのは止めときなって言われたけど、今こそ日本でプレイするべきだ」的なMCをして盛り上げてくれたし、とにかく観客を煽りまくって大盛り上がりでしたね。ラストには「Revolution Action」を演って、会場の盛り上がりはピークを迎えました。ほんとにヤバかったですね。今年のフジで1番激しかったです。
 ということで足腰クタクタになりながら、終わるとグリーンへと移動しました。最終日のトリを飾るのはTHE CHEMICAL BROTHERSです。変わり映えのないステージと言えばそれまでですが、素直に楽しかったです。ヒット曲満載のライブで、「Star Guitar」や「Hey Boy,Hey Girl」なんてやっぱりテンション上がっちゃいますよね。最近気に入ってた「Saturate」も聴けて良かったです。それと、彼らのステージは映像がかっこ良くて、それでもテンションが上がりますよね。ラストは「Block Rockin' Beats」で、全体的にすごい楽しめましたね。
 終わるとレッドへ移動してくるりを見る予定でしたが、予想以上にものすごい人で、後方の木が生えてるところで聴こうとするも全然聞こえず、結局ほとんど聴かずにグリーンへと戻ってきました。さて、今年のクロージングアクトはすでに解散を発表しているTHE MUSICで、日本ではこのステージが最後になるとのこと。そういう事情もあってか、いつもクロージングではモッシュエリエに入ってたんですけど、すげー人が多くて入れませんでした。ライブも2chでベストアクト扱いされるほどに熱いライブで、日本でのラストライブということで気迫溢れるステージでした。「Take The Long Road〜」や「Getaway」に興奮したし、最後の最後に演奏した「The People」は感動的ですらありました。フジとともに成長してきた彼らが、日本でのラストライブでこのフジの最終日、メインステージの最後のステージを飾るというのも感慨深いものがありましたね。アンコールが収まらなかった観客に対して、大将が出てきて「彼らはこの曲で散りたいと言ってる」とのことでした。今回の彼らのライブは、フジの歴史に刻まれたことと思います。
 せっかくなので最後はモッシュエリアに入って「Power To The People」を聴き、オアシスへ移動して何か食いました。アタリからケミカル、ミュージックの流れで完全に満足してたんですが、せっかくなんでレッドに残ってSOIL&"PIMP"SESSIONSを見ることにしました。彼らのライブを見るのはかなり久しぶりでしたが、予想以上にテンションが上がって楽しかったです。体力が残ってないと思いきや意外と大丈夫で、「Papa's Got A Brand New Pigbag」あたりにはかなりテンションが上がったし、ラストに大好きな「SATSURIKUニューウェイヴ」が始まったときには自分でも驚くほどにテンションが上がって、今年のフジの最後の最後に大満足なライブでした。
 終わるとオアシスで少し時間を過ごした後、テントへと戻りました。ということで、この日のベストアクトはCORNERSHOPとATARI TEENAGE RIOTということで。ただ、BRITISH SEA POWERもTHE MUSICもソイルも負けないくらい良かったです。ケミカルも楽しかったし、GOMA〜のライブも感動的だったし、この日は完全に満足しましたね。