フジロック2011レポ その2

 続いて初日。金曜日です。今年もシャトルバスで田代まで行き、温泉に入ってバスで会場へ帰ってくるという流れです。温泉は空いてて快適でしたが、ぐだぐだして帰ってくるのが予想以上に遅くなり、会場入りが11時ギリギリになっちゃって、今年は「田舎へ行こう」を聴けず。残念。
 気を取り直してまずはグリーン1発目のDAD MOM GODです。スカパラの人が組んだバンドってことでもっとスカ全開かと思いきや、ワリとジャムっぽい曲も多くてどうも不完全燃焼でしたね。単純にスカの曲のほうが盛り上がってたし、そういうのを全面的にやったほうがいいのになーと思いました。メンバーはすごい豪華で、タブゾンビとかかっこ良かったし、元ミッシェルのウエノももくもくとベースを弾いてましたね。
 終わると飯を食ってホワイトへと移動。さぁ、早くもこの日のハイライトの一つ、ソウル・フラワー・ユニオンですよ。期待通りと言うか、やっぱり彼らは最高のライブバンドで、すげー良かったです。サウンドチェックを兼ねた「松葉杖の男」からスタートし、前半は「荒れ地にて」や「満月の夕」などのバラードを中心に演り、後半は「神頼みより安上がり」、「海行かば〜」などで会場を盛り上げてくれました。最後は「うたは自由をめざす!」で、今年も「苗場から〜うたは自由はめざす〜オーオーオー」ってのが延々と客席で続いて、コレはもうフジの風物詩と言っても過言ではないすね。
 終わるとヘブンへと移動してNOAH AND THE WHALE。これまたすげー良かったです。今年出た新作はチェックしてなかったんですけど、聴いたことのない曲もいい歌ばっかりで、すごいピースフルなステージでした。名曲「5 Years Time」も聴けたので大満足ですね。新作もそのうち買おうかなと思います。

 終わると再びホワイトへと移動してサニーデイ・サービスの後半10分ほど。「胸いっぱい」と「スローライダー」、「コーヒーと恋愛」を聴きましたが、彼らのライブはどうも現役感が無くて、懐かしのバンドって感じがしますね。バンドとしては厳しい気がします。
 次はレッドへと移動してGRUFF RHYSです。以前にホワイトステージで見たSFAのライブは最高でしたが、今回のソロでもユーモアは健在で、画用紙にマジックで書いたと思われる「拍手」とか「すごーい」、「終わり」ってのを見せて楽しませてくれたし、音楽的にもファニーでストレンジなポップを堪能できました。大好きな「Ni Yw y Byd」が聴けたのも嬉しかったですね。
 終わるとグリーンのMANU CHAO LA VENTURAを座って。思ったよりもパンク精神が満載で、コレは前のほうで見たほうが楽しかったかなーとか思いましたが、すごい盛り上げっぷりのライブを披露してくれて十分に楽しめました。
 終わるとヘブンへと移動してRON SEXSMITH。打って変わって今度は癒し系の美メロが満載で、演る曲演る曲がほんとにいい歌ばかりでヤラレましたね。すごいソングライターだなーってのを改めて実感しました。
 その後、オレンジ後方の土手でAFRICAN HEAD CHARGEをチラ見。なかなかにかっこ良かった印象です。その後はヘブンへと戻ってきてAMODOU & MARIAM。これがほんとに素晴らしいアーティストだなーと思いました。アフリカでかなり売れてるってことで、それも納得のステージでした。アフリカンミュージックと言うよりは、良質なファンクミュージックとして完全に成り立ってて、これなら何万人を前にしても、余裕で盛り上げられるだろうなと思いました。すごい良かったです。いいライブでした。
 次はホワイトへと移動してCSSです。彼らのライブを見るのは2回目ですが、ロックバンドとして格段に成長したなーと思いました。それぞれの楽器の音の構成がすごいかっこよくて、現在進行形のロックバンドとしては最先端でかっこいいですよね。そろそろ出るらしい新作からも曲を披露してくれましたが、すごいアッパーでかっこ良かったです。新作も期待。ライブも大満足です。
 終わると急いでグリーンへと移動。グリーントリのCOLDPLAYです。まぁ、今回はそんなに期待してなかったんですが、それでも移動中に「Yellow」が遠くから聞こえてきたときにはガッカリしましたね。さらにグリーンに着く直前には「In My Place」まで始まっちゃって、かなり楽しみにしてた2曲をがっつりと聴けずに残念でした。その後は新作が中心でしたけど、「Scientist」とか「Viva La Vida」が聴けたのである程度満足しました。
 てことで、途中で切り上げてホワイトへと移動しました。BIG AUDIO DYNAMITEですよ。ジョー・ストラマーは生で見ることなく逝ってしまいましたが、ミック・ジョーンズを生で見れるときが来るとは、それだけで大感激ですよ。見た目は完全におっさん化してましたが、声はクラッシュ時代と変わらず、聴いてて感慨深いものがありましたね。ファンクやヒップホップ、ディスコミュージックを取り入れた80年代の最先端サウンドで、ときおりドン・レッツがラップするのも大盛り上がりでした。やっぱりこういうベテランのバンドってのは安定感があるし、盛り上がっていいですね。
 ということで、終わるとオアシスへと帰ってきて何か食って、この日は満足したんでテントへ帰ることにしました。この日のベストアクトは、甲乙付けがたいってことでソウル・フラワー・ユニオンとAMDOU&MARIAM、CSSということで。NOAH&THE WHALESとBADも良かったすね。