THE HIVES/THE BLACK AND WHITE ALBUM

Black & White Album

やっぱり最高ですよ。THE HIVESの新作。今作はいろいろとやっちゃったアルバムで、前作までと比べるとよりメロディアスになって、よりはっちゃけてて、よりアホっぽくなった感じですかね。ジャケットの「どうだ」と言わんばかりのピースサインが全てを物語ってると思います。
どこから書こうかって思うほど最高にかっこいいところとか、笑えるところが満載なんですよねー。素直にかっこいいなーって思うのは、先行シングルにもなってた「Hate To Say I Told You So」タイプの「Tick Tick Boom」、イントロから続くリフの応酬がかっこいい「Try It Again」、これまたリフが引っ張る「Hey Little World」、「ウォーウォー」という言うサビがアンセムチックな「Return The Favour」、ロックンロールタイプの「You Dress Up For Armageddon」あたりのストレートな曲なんですよ。
ただ、このアルバムでやはり注目すべきは、ヒップホップの要素を大胆に取り入れたかのような変わり種の曲であって、このあたりの曲が面白いんですよねー。ファレル・ウィリアムスをプロデュースに迎え入れた「Well All Right!」と「T.H.E.H.I.V.E.S.」はまさしくそんな感じでいい感じだし、それにも増して個人的には、アホっぽさを増した「Giddy Up!」にこそ、彼らなりのヒップホップを感じました。繰り返されるビートの上に繰り返されるフレーズ、掛け合いラップのような「ギディアーップ」。これはまさしくヒップホップのそれです。
最後に特筆するのが「Won't Be Long」なんですけど、ややニューウェーブ風のこの曲がまた最高で、サビまでなんかJ-POPかよと思わんばかりにメロディを歌い上げたかと思うと、サビがやたら高音で面白いし、途中で急に高音でイェー！イェー！って始まったところはかなり笑っちゃいましたね。ポップだし、かなり最高です。