アメリカン・ハードコア

アメリカン・ハードコア [DVD]
70年代後半から80年代にかけて、アメリカで巻き起こったハードコア・パンクのムーブメントをドキュメンタリー風に撮った作品です。このあたりのバンド達は、イギリスの初期パンクと比べても圧倒的に評価が低かったりして、語られること自体が少ないのが現状なんですよねー。けど、今のメロコアやエモなんかの基盤になってるのは間違いないし、もっと評価されてもいいんじゃないかなーと個人的には思ったりします。
で、この作品ではBLACK FLAGやBAD BRAINSあたりのバンドを中心に、当時のライブ映像*1と、今の彼らへのインタビューとで構成されてます。かなり多くのバンドが出てくるんで、誰が誰やらよく分からなくなってくるのが難点なんですが、意見*2として様々な角度から語られてるんで、比較するのも面白いですね。当時のシーンがいかに暴力で支配されてたかってのが強く語られてて、ヘンリー・ロリンズが観客に向かって殴りかかってる映像なんかはすごいなーと思いました。
個人的に大好きなMURPHY'S LAWのジミーが、AGNOSTIC FRONTのヴィニー・スティグマと仲良さそうにいろいろと語ってる映像が嬉しかったですね。この作品を見た後、またパンク天国3を引っ張り出してきたりして、CIRCLE JERKSとかGORILLA BISCUITSとか聴いてます。めっちゃテンションが上がるんですけど。
CRO-MAGSのハーレーも熱く語ってた「Big Takeover」を含むBAD BRAINSのライブ映像。ドンドンドンドンとイントロでじらされたものを、曲で爆発させるんだそうです。

*1:映像は良くないものが多いですけど。

*2:当時のままのような過激発言を連発してる人もいれば、けっこう冷静に振り返ってる人もいます。