THE RAPTURE/PIECES OF THE PEOPLE WE LOVE

Pieces of the People We Love
これまた楽しみにしてたラプチャーの新作です。DFAのプロデュースから離れた*1ってことで、前作でのあの無機質でとにかくクールなハウス寄りの音とはやや違う雰囲気になってて、より肉感的な、生音に近いアルバムになってますね。この新作での変化を聴いてると、やはり前作がDFAのプロデュースのもと、かなりの影響で作られたんだってのがよく分かりますね。このアルバムでは、リズム一つをとってもさらなる進化を見つけることが出来て、基本的には四つ打ちのハウスが中心だった前作と比べて、様々なリズムが試されてて、多様で面白い内容になってると思います。
相変わらずのか細い高音ボーカルにファンキーなリズムが刻まれる先行シングル「Get Myself Into It」や「The Devil」、「Whoo!Alright Yeah...Uh Huh」あたりでは、パーカッションやサックスが多用されてて最高にリズミカルでファンキーだし、キーボード主体で作られた「Don Gon Do It」や「First Gear」、「The Sound」などの曲でも、それぞれ全然違う印象で面白いなーと思います。全体を通してのイメージとしては、ますます現代のTalking Headsのような存在になってるなーとか思ったりしますね。とにかくかっこいいし、これまたオススメです。

*1:離れたと言うか、日程が合わなかったってのが大きな理由だそうですが。