BASEMENT JAXX/CRAZY ITCH RADIO

これまた待望の新作。ベストが出て新曲を発表したりはしてましたが、アルバムとなると『KISH KASH』以来3年ぶりということになります。前作の『KISH KASH』が完全に攻撃的で、とにかくアッパーで大仰しく作られてた*1のと比べると、今作ではややハウスミュージックに回帰した、温もりのあるサウンドで作られてるのが特徴的だなーと思いました。それでいて、基本的には踊れるトラックになってるのが彼らのいいところなんですよね。
先行シングルとなったM2｢Hush Boy｣やM4｢Take Me Back To Your House｣、M5｢Hey U｣はまさしく彼ららしい曲で、メロディが耳に残るようなポップソングとしても成り立ちつつ、ダンスミュージックとしても成り立ってる名曲だと思います。今現在の個人的な好みでは｢Take Me Back〜｣のあのバンジョーですかね(？)、デンデンデンって音とハウスのリズムが絶妙で気に入ってます。その他、アウトキャストのアンドレが歌ってても可笑しくないなーっていう感じのM6｢On The Train｣や、M7｢Run 4 Cover｣のようなちょっとフザけたようなメロディ等、相変わらずの多様な作りとなってて、繰り返し聴いてても飽きませんよね。M9｢Smoke Bubbles｣やM12｢Everybody｣など、後半も前作よりは佳曲が多くて、印象に残る曲が多い気がします。これは名盤決定ですね。オススメです。

*1:これはこれで好きだったりします。久しぶりに｢Lucky Star｣とか聴いたら、かなりテンション上がっちゃいました。