フジロック'06レポ④

tak-102006-08-05

フジロックレポ第4弾です。思った以上に長文になったんで、まとめとか、帰りの行程は⑤で。
それでは、フジロック最終日です。この日は朝の激眠気にも負けず、7時に起きて風呂へ。金曜日に行ったとこで、すぐ入れました。出てきたら20人くらい待ってて、やはり、風呂は早めにを実感。帰ってきて場外ショップで何か喰ったような喰わなかったような。で、テントまで帰ってきて昼くらいまで寝ようかって話だったんですが、この日はあいにくの快晴。めちゃ暑。とてもテントで眠れる状況じゃなかったんで、早めに会場入りしてギターウルフを見に行くつもりも、ぐだぐだしてたら間に合わず。残念。
やっぱり眠いんで木陰を探すことに。オアシス付近で探すもあんまりいい場所が無く、こうなったらところ天国の天国バーガーを喰っちゃおうということで、ところ天国へ。前日に行ったらもう売り切れてたんですよね。この時間でもけっこう待ちましたけど、念願の≪天国バーガー≫ですよ。感想はねー、こんなもんかと。そこそこ旨かったのには間違いないんですけども。まあ、トマトが嫌いなんでそれを抜いたことによるアンバランスがあったとしても、万人が大絶賛する程でもないかなと思いました。個人的にはマクド出店を希望。フジでビックマック喰いたいっす。スパーサイ、スパーサイ。プリーズスーパーサイズミー
小川で天国バーガーを喰いつつ、聞こえてきたのは【ENVY】ですよ。すげーですね。激エモい曲を鳴らしてました。かっこいいす。ステージまで行って見ようかと思いつつも、同時間のヘブンの【らぞく】が気になってたので、喰い終わった後ボードウォークで移動。着いてみると、全然イメージと違う音で、ボノボのような曲を演ってました。もっと祭り囃子的な、殺伐としたバンドだと思ってたんですけども、思ったよりもゆる〜くて心地よいバンドでしたね。座ってまたーり鑑賞。
終わると今度はオレンジへ。後方の土手でDOUBLE FAMOUSを鑑賞しようと。どこに座ろうかなとうろうろしてるとびっくりですよ、何と、オールナイトフジの時(約1日半前)に寝転んでた草むらに、二人分の人型がくっきり残ってました(写メ撮っときゃ良かったですね。)これはマズいってことで草を立たせ、元通りに。そこに座り込んで開演を待つも全然始まらず。すると時間を20分くらい過ぎたときに、「キャンセルが出たことによってタイムテーブルが変更になってます」と。チェックしてない自分らも悪いんでしょうけど、もっと早く言えよと。その後みんなゾロゾロと移動してました。
帰りにヘブンで≪かき氷≫を喰いつつ【MAGNOLIA】をちら見するも、あんまり記憶に残ってません。いい感じだったような気がします。喰いおわるとライノセラスまで時間があるんで仮眠をしようと木陰を探してたら、ヘブンとアヴァロンの間の道沿いに大勢座り込んでて、そこに二人が寝転べる場所を発見しました。横になって仮眠。
気付くと完全に眠り込んじゃってて、けっこういい時間になってました。早歩きでホワイトへ。けっこう楽しみにしてた【RINOCEROSE】です。いやー、かなり良かったです。やっぱりこういう、踊れるロック(ほぼ死語)って楽しいんですよねー。マイMVPは「Bitch」と「Cubicle」を歌ってたアフロの人で、まあとにかく声が高いんですよ。「Cubicle」なんて、CDよりもやや声が高めで始まったんであれっと思ったんですが、そのまま押し切りました*1。やっぱりこの曲では大盛り上がりでしたね。他では、「Le Rock Summer」が2人のギターアクションを揃えるベタな演出をしてたのが良かったし、ボーカルで元ライドのマーク・ガードナーまで出てくるサプライズありでほんとに楽しいライブでしたね。大満足。
終わった後ビールを飲みつつ休憩して、次のBROKEN SOCIAL SCENEに備えました。最多では17人にもなるというメンバーのようですが、このライブでは8人くらいでした。単純な感想なんですけど、すげーかっこ良かったですね。怒涛のように繰り広げられる演奏に、ポップなメロディがときたま浮遊して来て、何と言うか、高揚感を引き出してくれるような、そんなライブでした。あとこの時改めて思ったのが、トランペットとかサックスなんかの管楽器ってやっぱり威力がありますよね。ギターサウンドで圧倒してる時に、そのメロディをトランペットで吹き出した時のあのアガリようは今でも忘れられません。楽しいうんぬんより、かっこいいライブだっと思います。本編終わりでアヴァロン方向からヘブンへ向かってたら、何とこの時間にしては異例のアンコールまでしてたようで、やはり、メンバーも相当テンションが上がってたんだと思います。あ、それとたまにボーカルをしてた女の子が可愛かったっす。
でヘブンへとやって来ましたよ。ものすごい人。ステージにはフィッシュマンズです。個人的にはそんなに思い入れが無いんでちょっと様子見しようという感じだったんですけど、改めて人気の高さと言うか、神格化されたような印象を受けましたね。ボノボとか最近すげー人気があるので、そのへんでまたしても持ち上げられてるんですかね。よく分かりませんけど。店前の通路をボチボチ歩きながら、右側後方までやって来て少し見てみました。この時はUAがボーカルをしてて、思ったより声高いなーとか、そんな大した事無い印象を持った記憶があります。演奏的にはもっとダブとレゲエを本質にしてるのかと思ってたら、そうでもなくて、思ったよりロック感があるなーと思いましたね。結局2曲くらい聴いたところでオレンジへ。出て行くときにヘブンが入場規制になってることを知りました。確かにすごい人でしたからね。
オレンジにて≪タイラーメン≫&ビール。なかなか美味。終わるかそこらで始まったのが【THE REFUGEE ALL STARS OF SIERRA LEONE】ですよ。内戦とか難民とか、そういう悲しみを背負ったバンドなんですが、そんなことを笑って吹き飛ばしてしまおうという感じですげー楽しいバンドでした。基本的にはスカとかレゲエのリズムで、たまにアフリカの民族楽器だけで演奏したりしてましたね。オヤオヤオヤジバンゲ〜って曲に楽しんだり、MCで「オドリマショー」って何回も言っててほんとに楽しませてくれるバンドでした。やはり、こういうバンドの持つ楽しみってのは万国共通で間違いが無いですね。
終わった後、ヘブンへ。ゆらゆら帝国です。ゆら帝を見るのも2002年のライジングサン以来になるんですかねー、実に4年振りです。この日はヘブンってのとけっこう長い時間ということで、完全にゆるくて実験的な曲が中心でした。正直一番テンションが上がったのが1曲目の「太陽の白い粉」(この曲大好きなんですよね)と3曲目くらいに演った「男は不安定」で、それからはちょっと疲れなんかでテンション平行線でした。最後3曲ってことで、もしかして「考え中」とか「ズックにロック」とか「すべるバー」なんてしちゃわないかなーと期待するも、結局ロックぽいのはラストの「3×3×3」だけでしたね。残念。まあ、ある程度は予想してた内容ですけど、それでもサプライズを期待してた自分に気付きました。そのうち、完全にロックナンバーばかりのライブってのもして欲しいですよね。めちゃくちゃ盛り上がると思うんですけども。ただ、ヘブンから帰る途中の周りの客の会話がとにかく絶賛だらけで、こういう実験的な方向が支持されてるのかなと思いました。個人的には『ミーのカー』とか『Ⅲ』の頃の方が断然好きなんですけどねー。ややズレを感じます。
その後アヴァロンにて≪グリーンカレー≫。辛いんだけどもあっさりしてるという典型的なインドカレー風味で、結局こういう味がそんなに好きじゃないことを再確認しました。
喰ったらホワイトへと移動。さー、SUPER FURRY ANIMALSですよ。少し悩んだんですけど、結局泣く泣くストロークスをあきらめて、SFAを見ることにしました。意外と空いてて、左前方の5〜6列目という、いい場所をキープ。期待感バリバリですよ。ワクワクして待ってたら、来ましたよ!いきなり「Slow Life」のイントロ。その後にメンバー登場で、いきなりテンション上がりまくり。グリフが左側の近いところだったのも嬉しかったし、何故かヘルメットを被って歌い出して、おでこら辺にマイクを当てて歌ってたのが面白かったです。選曲は序盤から「Juxtapozed with U」、「Rings Around The World」、「Golden Retriever」等々名曲を連発。盛り上がりっ放し。中盤に新作から数曲演った後(新作の中では「The Horn」が良かったですねー。ずっと手拍子)、また昔の曲を。「Ice Hockey Hair」が印象に残ってますね。その後終盤では「God Show Me Magic」とか「International Language of Screaming」、「Do or Die」あたりのテンション高めの曲を連発。ラストに向けてどんどん上げていきます。ラストは「カリメロ」から「The Man Don't Give a Fuck」へ。それぞれの演奏パートを終える度に一人ずつステージからハケて行って、最後はドラムの人が終わると同時にダンスミュージックへと移行。 何だこの演出はってニヤニヤしてたら、映画のエンドロールのようにスクリーンに次から次へと文字が出て来て、まずはメンバーの紹介、次にスタッフの紹介、この次はMOGWAIですってアナウンス、その後サンクスってことでクレジットが続いて最後に日本語で「フジロックに来てくれたみんな」って。うわーって思ってたら最後の最後に「皆ありがとう、お疲れ」。ちょっとねー、これにはやられましたね。感動しちゃいました。SFAを選んだ自分、大正解です。
終わったらトボトボとヘブンへ。疲労感バリバリの中、【UMPHREY'S McGEE】を座って観賞。金曜のナールズ・バークレーの時に、このUMPHREY'S McGEEのメンバーがすぐ側で見てて、これも何かの縁かなと思って見に来てみたんですが、すげーかっこいいバンドでしたね。ジャムバンドって自分の中のイメージではもっとゆるくてアメリカンな印象だったんですけど、予想以上にグルービーで踊れる感じでした。かなりのアンサンブルで心地よくなって、横になってやや仮眠気味。疲れピーク。
いかんいかんってことで起きてグリーン方面へ移動。足の裏痛すぎですよ。途中、ホワイトではMOGWAIが演奏してて、かなりの人。とりあえず真ん中らへんでストップして、3曲程聴き入ってみました。かっこいいすね。CDを聴いても思った感想ですけど、壮大だなーと。ロックだなーと。ギターサウンドとかやっぱかっこいいっす。
もうちょっと見たかったんですけど、このままではHAPPY MONDAYSが見えなくなるんで、抜けてグリーンへと移動。結局3〜4曲くらいしか見えなかったんですけど、ラストに「24 Hour Party People」をしてくれたんで満足しました。その他は「Step On」と「Hallelujah」の2曲は聴いた気がします。相変わらずベズは踊ってるだけだし、ショーンのボーカルマイクでか過ぎ*2だし、酔ったクルーがワンモア、ワンモアって煽るだけ煽っといて結局アンコール無し等、かなりのぐだぐだ振りを見せ付けてくれましたけど、こういうのが彼らの真骨頂なんじゃないかなと妙に納得したりしました。
終わった後レッドでDIGITALISM。まあ、かっこ良かったし、そこそこ踊ってたんですけど、疲労感で途中で抜けました。その後レッド後方へと移動して座り。NIGHTMARES ON WAX SOUND SYSTEM】が始まってからも座って聴いてたんですが、めちゃくちゃ眠くなってきて、座りながら何回もコックリコックリしちゃって、結局ほとんど聴かずにテントに帰りました。言うまでも無く即寝。
この日のベストアクトはSUPER FURRY ANIMALS、次いでライノセラス。あとBROKEN SOCIAL SCENE、THE REFUGEE ALL STARS OF SIERRA LEONEも良かったですね。ただ、やはりSFAの後ストロークスも見れてたらフジロック満喫したって気になってたんでしょうけど、やや物足りない結果となりました。これは3日間を通しても感じたことなんですけど、去年はもっとすげー楽しんで、もっとすげー疲れて、もっとすげー満足感があったと思うんですよね。今年は何故か、こうしときゃー良かった、こっちへ移動しときゃー良かったっていう気持ちがやや残ってます。まあ、歳とともに元気とか体力が無くなってるんですかね。
来年以降への教訓。移動せずに後悔よりも、移動して後悔。疲れてる時でも、ちょっとだけ見てみたいって時でも積極的に動く。動いてからでも休憩出来まっせ。

*1:ちなみにこの人は、オアシスあたりをそのままの格好でうろうろしてて、みんなに写真を撮られまくってましたね。いい人っぽかったです。

*2:前日のレッチリと比べても、バンドの音自体完全に音量が違いましたね。逆に言えばレッチリの時は音小せーよって感じでした。