COFFEE&CIGARETTES

コーヒー & シガレッツ (初回限定生産スペシャル・パッケージ版) [DVD]
ジム・ジャームッシュの映画というのを恐らく初めて観たと思います。この作品は11個の小話を綴った短編集となってて、全ての作品の共通の設定はコーヒーとタバコで一服しながら二人、もしくは三人で会話をしているという内容です。面白いものもあればそんなに面白くも無いのもあったんですけど、とにかくすごいなと思ったのはやっぱり出演者の豪華さですね。この監督がアーティストで言うならミュージシャンズ・ミュージシャンなんでしょう。映画監督では何と言うんですかね、分かりませんけど。音楽関係の人もけっこう出て来て、イギー・ポップだとかホワイト・ストライプスの二人とか、ウータン・クランの二人とかなかなか濃いメンツが揃ってました。監督自身もかなりの音楽通を自認してるようで、インタビューでは選曲に対して熱く語ってました。特に印象に残ったストーリーはケイト・ブランシェットが二役をしてた話(最後にクレジットを見るまで二役と気付きませんでしたよ。雰囲気も声の感じも全然違ってて、この演技はすごいなと思います。)と、RZAとGZAがファミレスでビル・マーレイと出会う話で、このへんは素直に面白いなと思いましたね。全体を通しては「ぎこちなさ」を全編に描いてるような雰囲気で、苦笑いしてしまう感じの内容だと思います。あ、あとスティーブ・ブシェミ(ブシェーミ?)はやっぱり好きですねー。彼が画像に出てくるだけでちょっと楽しくなっちゃいます。