運命じゃない人

この映画はすげー面白かったです。タランティーノ的としかうまく言えない自分もどうかと思うんですけど、一晩で起こった出来事について時間の流れを逆行しつつ、それぞれの視点で描き、一つのシーンを一回、さらには一回、さらにはもう一回と描いて、それぞれの状況や心境によって見え方が変わってくるという感じです*1。これはもう脚本と演出が抜群としか言いようが無いですね。
簡単にストーリーを書くと、すごくいい人の宮田クンがいて、その親友の探偵がいて、宮田クンを騙してた女詐欺師がいて、その女詐欺師に2000万（？）を盗まれたヤクザの組長がいると。で宮田クンと探偵がレストランで飯を喰ってる時に、婚約を破棄されて落ち込んでる女性に声をかけるところからストーリーは始まっていくんですけども、実はすでにいろんなことが起こってたんですよと。こんな感じです。それぞれのシーンに対してその裏や、またまたその裏があって、二回目みたくなる映画ですね。これはオススメです。
エンディングも個人的には好きだし、途中の会話のセリフなんかで胸にぐさっと来るところもあって、なかなかいい映画だと思いました。ただ、特典映像とかコメンタリーとか全部見ちゃって、11時頃に終わってガキ使を見るつもりが、なんか2時くらいになっちゃいましたね。やられました。

*1:何か分かりにくい文章ですね。