RED HOT CHILI PEPPERS 3

ワン・ホット・ミニット

ワン・ホット・ミニット

6thアルバム『ONE HOT MINUTE』思い入れ度7、好き度6。
ギターがデイヴに変わったおかげで、サウンドが格段に分厚くなり、彼らの作品の中では一番こってりとしたアルバムとなってます。世間的評価はあまり高くなく、失敗作と呼ばれることもあるこの作品ですけど、個人的には思い入れがあってけっこう好きなんですよね。『BY THE WAY』とか新作のように、いいメロディは多いけど面白みに欠ける最近の作品よりも断然面白いと思います。
こってこての1曲目「WARPED」から濃い曲が続きます。「AEROPLANE」もいい感じだし、「DEEP KICK」を初めて聴いた時は、最後の変調するところでゾクゾクしたのを覚えてます。「ONE BIG MOB」、「ONE HOT MINUTE」、「TRANSCENDING」あたりがこのアルバムを印象付けてますね。「TEARJERKER」なんかはAメロはかなりいい感じなんですけど、サビで無理やり盛り上げていってるとこなんかがこのアルバムっぽいです。ライブでは完全にこのアルバムは無視してるようですけど、ジョンのギターで聴いてみたい気もしますね。



カリフォルニケイション

カリフォルニケイション

7thアルバム『CALIFORNICATION』思い入れ度8、好き度9。
この作品にして、初めてリアルタイムで聴いたアルバムなんですよね。その分思い入れもあるし、内容的にも一番胸に来るメロディが多くて、かなり聴きこんだアルバムです。ジョンの復帰によって、前作よりもポップで渋みの増した作品となってます。
FMで先行シングルの「SCAR TISSUE」を聴いた時は地味だなーと思ったんですけど、段々ハマってきて、今では彼らの作品の中で1、2位を争うほど好きな曲になりました。でワクワクして発売日に買いに行って、1曲目の「AROUND THE WORLD」でびっくりしたのを今でも覚えてます。この曲は彼らのファンキーな部分とロックな部分とポップな部分が同居してて、なかなか面白い曲だと思います。続く「PARALLEL UNIVERSE」もかなり好きだし、そこから名曲「SCAR TISSUE」、これまた名曲「OTHERSIDE」と続く流れはかなりいい感じですね。ここまでなら最高傑作と呼んでもいいんじゃないかと思います。ただ中盤の「CALIFORNICATION」、「EASILY」あたりまではいいんですけど、その後の後半がちょっと弱いんですよね。その分で『BSSM』よりも好きな度合いがちょっと落ちます。「PURPLE STAIN」、「RIGHT ON TIME」はいい感じですけど。けどまあ、いいアルバムだと思います。特に前半は無敵。



BY THE WAY

BY THE WAY

8thアルバム『BY THE WAY』思い入れ度4、好き度5。
前作がバカ売れしたことによって、全世界待望の新作となったアルバム。このアルバムではよりジョンの好みが反映された作品になってる気がします。やや音がニューウェイブぽくなり、メロディもさらにポップになった印象ですね。ジョンのコーラスがかなり大きな音で録られてるのも印象的です。
先行シングルの1曲目「BY THE WAY」がかなりファンキーな曲だったんで、どんどん来るのかと思いきや、2曲目からはほぼミドルテンポの曲が並びます。「DOSED」、「DON'T FORGET ME」、「ICOULD DIE FOR YOU」、「MIDNIGHT」、「TEAR」あたりはメロディが良くていい曲で、特に「DOSED」と「TEAR」は泣かせるメロディでかなり好きですね。さらには、10年後の「GIVE IT AWAY」という感じの「CAN'T STOP」とか、「THROW AWAY YOUR TELEVISION」、「CABRON」、「MINOR THING」あたりも今までに無かった作風で面白くて好きなんで、何故こんなにこのアルバムが好きじゃないのか考えてたんですけど、どうもシングルにもなった「UNIVERSALLY SPEAKING」と「THE ZEPHER SONG」への嫌い度が影響してるようです。この2曲とラストの「VENICE QUEEN」がどうも全然好きになれなくて、その上、彼らはこの3曲をライブで頻繁に演奏してるほど重要視してて、このあたりのズレがこのアルバム自体への個人的低評価へ繋がってるようです。