その男、凶暴につき

その男、凶暴につき [DVD]

連日の北野映画。これはもう、3回目か4回目くらいに見たんですけど、やはり面白いですよねー。改めて見てみると、いろいろ新発見したところもあって楽しめました。今回思ったのは彼の作品の中では、かなり日本映画っぽいなーという印象を受けました。音楽とか映像の撮り方なんかはまさしく日本映画のものですよね。海外で評価されだしてからは海外(主にヨーロッパ)に向けての映像や音が使われてるんですかね。と言うか、二作目三作目と撮っていくうちに映像にも音にも凝りだしたんでしょうか。映像とか音の質では昨日見た『ソナチネ』の方が圧倒的ですけども、ストーリー的にはオチとか分かりやすいし、ブラックなユーモアも含んでて分かりやすいんじゃないかと思います。
この映画は北野映画の中でも特に暴力描写がキツい作品で、そう言えば最初に見た時はかなり衝撃を受けました。今まで見た映画のインパクトではこれか『レザボア・ドッグス』かだと思います。今見るとそこまで激しくは無いんですけど、暴力のリアルな描き方はやはり彼独特のものがありますよね。北野映画ではこの映画を初めて見たんで、印象が強いんだと思います。やっぱり思い入れがあって好きですね。あと、たけしがやたら若く見えて、普通にかっこいいです。