ゴールデンスランバー

　この映画は素直に面白かったです。ハリウッド映画なら香川照之あたりが真犯人に気付いて、堺雅人とひそかに協力して大逆転勝利ってな感じになるんでしょうけど、そうもならないところが日本映画っぽいですよね。ラストのエレベーターでのシーンはそういうことかって感じでドキっとしたし、先輩ドライバーのとこにチクリに来たっていうシーンでは胸にグッと来ました。展開的にやや納得できないところもあるんですけど、細かいところは置いとけば、十分に楽しめる作品だと思いますね。

おとうと

　まぁ、そこそこに面白かったですけど、吉永小百合はほんとにイメージが出来上がってしまってて、凡庸な印象を受けてしまいますね。これこそが日本映画だっていう雰囲気もありますけど。鶴瓶や蒼井優はやっぱり良かったですね。他にも脇役でいい役者さんがたくさん出演しててすごい豪華でした。それぞれがいいアクセントになってると思いますね。

曲がれ!スプーン

　この作品はまずまずという感じでした。ストーリー的には嫌いではなくて、最後に「細男」がカフェのオーナーを救ってたというオチも全然アリなんですけど、演出というか、展開がすごい遅くてイライラしましたね。回想シーンとか最後の子供のスライドとかほんとに長すぎで、そのへんの作り方が作品を白けさせる原因になってると思います。そういう点では残念な出来だと思います。
　ただ、香川県民としては善通寺とかコトデンとかいろいろと出てくるので、それを楽しむのが1番面白いかもしれませんね。ロケ地の詳細はコチラをどうぞ。

人間失格

　原作を読んだことがないので、太宰治作品を映画化するという趣旨の評価はよく分かりませんが、こういう名作を映画化していくのは個人的には賛成だと思ってます。映画のほうが敷居が低いですもんね。映画で興味を持てば原作を読めばいいんじゃないかと思います。
　この作品の感想はそこそこ楽しめました。伊勢谷友介がやっぱりいいですよね。『龍馬伝』でもいい感じでしたが、作品にいいアクセントを付けられる役者さんだと思います。あとは、出てくる女優さんがなんか古びた人ばっかりでどうも情緒を感じられませんでしたね。三田佳子とか正直気持ち悪いですよ。それで後味がすごい悪かったすね。